コクリエ国語教室

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使える言葉が、その人の人生

2018.06.05 Tue

今回は、教育から一歩離れて、社会問題について書きます。

先ほどニュースを見ていたら、東名高速のあおり運転事件から

1年ということで、獄中の犯人にインタビューを試みたものを

報じていました。

みなさん事件はご存知だと思いますが、親子連れの車をあおり、

夜の高速道路の追越車線で停車させ車から降ろしてもめていたところ、

後ろから来たトラックが追突をして、父親と母親が死亡したという事件。

サービスエリアでの車の止め方を注意されたことに腹を立て、たからというのが理由だった

 

今日のワイドショーで論点になっていたのは、犯人が逮捕前の

インタビューで「注意されてカッとしたからやった」といい、

一年後獄中に面会に行った時も同じように「カッとしたからやった」

記者に「(逮捕前に)報道したからコイツ殺してやりたいと思った」

「さすがにやりすぎたと思う」と発言したというもの。

 

コメンテーターはこぞって、「反省していない」「変わっていない」

というが、私はそうではない見方をした。

 

犯人には、この状況を他の言葉で捉えることができないのだと思う。

カッとした、ブッ殺してやる、そういう言葉しか使えないから、

そういう発想しかできない。

知っている言葉が少ないというのは、こういうことなのだ。

例えば、「みんな敵だ、信用できない、襲われる」という言葉や

考えしかない人には、みんなが敵に見えるし、「みんな仲間だ、

助けてくれる、ありがとう」という言葉や考えしか浮かばない人には

世界はそう見える。

 

「使える言葉」「主な心情」が何なのか?

どんな語彙を普段使うか、どんな語彙のバリエーションがあるか

によって、見えてくる世界は変わってくる

 

使える言葉を増やす、適切な言葉や考えが出来るというのは、教育の賜物です。

 

動物と人間の違いは、言葉が使えること、だから、言葉を変える

ことによって、言葉を増やすことによって、人は変われる、

と思うのです。

| 2018.06.05 18:45 | 社会問題 |