読書は国語力アップに効果があるか?
読書はどんな効果があるか?
読書好きな人にしてみれば、本を読む事は楽しい趣味の範囲なので
「どんな効果があるか」などあまり気にならないかもしれませんね
お子さんの教育に興味のある方は、
「勉強が出来るようになるには本を読む事が必要なんですよね」
と読書の効用に興味がおありだと思います。
特に国語は、読書神話があり、「読書をすればいい国語力が上がる」と信じている方も多いようです。
昨日の記事にも書いたように、読書が効果的かどうかは、「自主的に、楽しんで読んでいるかどうか」にかかっていると思います。
が、やはり、様々な子を見ていると、結果的に読書が国語の成績またはテストの点数に良い効果がある事は否めません。
今日はその辺りをお話ししますね
1.読書が好きな人は、読むスピードが早い
あらゆるテストは、時間内に問題を解く必要があります。
制限時間内に全ての問題を読んで解かなければなりません。「もうちょっと時間があったらな」は通用しないのです
読む時間が短ければ、当然考えたり解いたりする時間が増えます。
ということは、文章を読むスピードが早いことは、テストにおいて大きなアドバンテージです。
特に中学入試、大学入試の国語のテストでは、長い問題文を読むだけで、大半の時間を使ってしまう子が多いのです。早い子と遅い子では、2倍の差は軽くあります。
読書好きは、文字に慣れているので、目の動きも早く、内容も正確に読み取る事が出来る子が多いです。
これだけでも、大きなメリットです。
2.読書により色々な知識を得る、語彙力がつく
本は、世界中の、昔からの全ての知恵を集めたものと言えます。
歴史上の偉大な人物が書物を残していたら、直接その人の話を本を通して知る事が出来るのです。
ほんの数百円千円ちょっとの金額で得られるとてもコスパの良い情報源です。
小説やエッセイ、論説など、多岐にわたる書物から得た知識の集積を、昇華して知恵にする事ができます。
また、得られる知識の一つが、新しい言葉。
本を読めば今まで知らなかった新しい言葉のいくつかに出会うでしょう。こうして国語の基礎である、語彙力が文脈の中で自然に身につきます。
3.本は珍しい体験を味わわせてくれる
一番大切なことは、人の受け売りではなく、自分で体験することだと思います。
しかし、人生において、時間もお金も限りがあります。本を書く人は基本的に、変わった体験や、意見などを書いています。、出版社が人に読んでもらう価値があると判断した内容であるはずです。
私たちは本を読むことで、その人の体験を疑似体験する事が出来るのです。
4.なぜ、2や3が大切なのか?
国語のテストに絞って考えると、私たちは「知らないことに関する文章は読みにくい」という特徴があります。
知らないことはわからないのです。
自分が体験したこと以外でも、本を通して様々な知識を知っていれば、国語のテスト問題を読解する助けになります。
以上、学習という狭い範囲に絞っても、これだけのわかりやすい効果があります。
もちろん「教養」という、わかりにくいけど、とても大切なことに、読書が果たす役割は、大きなものがあります。
| 2017.02.20 17:07 | おすすめの本, コクリエで学ぶこと, コクリエ国語教室について, 中学受験, 大学受験 |