百聞は一見にしかず

2015.12.17 Thu

頭が良くなる国語塾  コクリエ国語教室 名古屋駅前校 主宰の 黒川葉子です。

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先日伺った、京都の錦織の龍村

帯や商品以外に、このようなアートとしての作品が多くありました。
縦糸と横糸の織りなすものは、普通は平坦な布になります。
それを、この最終形をイメージして、どの糸をいくつ飛ばすか、プログラミングしていくのが、作家さんの腕
細い細い糸によっておりなされたものは、見る角度、光のあたり具合で全く違う表情を見せます。
この全てを、意図的に、プログラミングしていくわけです。
織物、アートというのは、感覚的なものというイメージですが、その全ては数式なのです
「織物は数学」
お話を聞くと、まさにそうだな、と感じます。
実際に見る角度により、煌めく様子を見ると、美は偶然ではなく計算されているのだ、と実感します。
計算された美を、感覚的に行うひともいるでしょうが、、
この様子を見せていただいて浮かんだ言葉が「ゆらぎ」
それを龍村のご説明いただいた方にもうしあげたら、まさにそれが龍村の特徴
日本の美の特徴
これも、見せていただいて初めてわかったことです。
「ゆらぎ」とは、こういう感じを表す言葉だと。
まさに、百聞は一見に如かずです。
ちなみに、先日能の講演を聞いた時、こんな言葉をおしえていただきました。
「百見は一行にしかず」
百聞は一見に如かずの続きの言葉だそうです。
何度も聞くより、一度見ればわかる。
何度見るより一度やってみればわかる
実際に見たり行うことは、価値が高いですね
どんなものも話に聞くだけより見ることが、大きな経験
どんなものも、やってみれば更に大きな経験になりますね。
言葉も現実の様子を表してこそ。
辞書で知っているだけでなく、実際にそれをみて、やって見て、使える言葉になります。

| 2015.12.17 15:24 | つれづれ思うこと, 国語専門講師の視点, 考える力をつけるには? |

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