障害児を誰がどう認定できるのか?

2016.05.19 Thu

文部科学省が、とんでもないことをやり始める

以下ニュースより抜粋

障害のある子どもを小学校から高校まで一貫して支援し、進学や就労につなげるため、文部科学省は進学先にも引き継げる

「個別カルテ(仮称)」を作るよう、各校に義務づける方針を固めた。通常学級に通う比較的軽い障害や発達障害の子どもも対象で、

2020年度以降に導入する。(朝日新聞デジタル)

 

 

新聞で読んで違和感を感じたが、詳しいこともわからず、表面的情報で意見をするのも無責任かと思い控えておりました。

「違和感を感じる」これがどこに向かって感じているのかを自分で考えたいとも思いました

そんな時、夜まわり先生のブログを読んで、「これだ」と思った。

夜回り先生ブログ

http://www.mizutaniosamu.com/blog/010diary01/post_411.html

 

 

「カルテ」として学校をまたいで引き継がれた場合、それは「疑い」ではなく「事実」になってしまう。

そもそも、障害かどうかは、病気と違い血液データなど客観データはなく、診断する人の主観

によるものとなる。

病気の場合「カルテ」はどの医者が見てもほぼ同じ結論が出る事が多い(それでも差異はある)

この診断の場合「「障害」=「非定型」をどこから非定型と診断するのかは、教師次第だ。

教師の「ふつう」がおかしかったら??

そんなことは考えなくても「ふつう」のおかしい教師など山のように知っている。

通知表だけでも、人質を取られたようになっているのに、エビデンスのない「障害認定」」を専門家でない教師がしていいのか?

また、否定形とまでいかなくても、他の子の発達より1~2年遅い子はたくさんいる。

「障害」ではなく、時間が解決する問題だ。

まだ医療の世界でも、認定は難しく、「グレーゾーン」の子が多数いるがそこも含めるようだ。

ただ、「いう事を聞かない子」「自立心の強い子」が先生に刃向ってカルテを書かれる可能生は大いにある。

いじめにしろ、何にしろ隠ぺい体質の学校という特殊な環境で、何が行われるか怖い

 

また、忙しい先生たちは、書類が回ってくれば、それを、まぎれのない事実として扱うだろう。

生徒を見て「この診断おかしくないですか?」とほかの学校に問い合わせる余裕のある先生がどれほどいるだろう?

 

今年3月発表された痛ましい事件は記憶に新しい

他の生徒の万引きのぬれぎぬを着せられて、間違った資料を基に、推薦を取り消されたせいとが自殺した事件

その先生はどうして一言、他の先生に聞かなかったんだろう?

「あの子が本当にこんな事件を起こしたのですか?普段の生活態度からは考えられませんが・・・」と

そうすれば資料が間違いであったことがたちどころにわかったであろう。

 

同じ学校でもこうだ。

小学校から中学校、中学校から高校とまたげば、資料だけが独り歩きする。

「通常学級に通う比較的軽い障害や発達障害の子どもも対象」とのことだが、これが原因でこどもが傷つく可能性も多い

障害認定やその制度が全くがいけないというのではない

その運用に耐えられない学校の現実があるうえで、こんなに危険な決定をすることは、人権侵害だと考える。

 

| 2016.05.19 16:48 | 社会問題と国語 |

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