尾木ママの専門家としての発言について

2016.06.06 Mon

北海道の男児置き去り事件は、無事発見という、安堵すべき結末でした。

ところが、行き過ぎた報道決めつけのような一部の方の意見が、マスコミをにぎわせており、

一時父親の虚偽ですでに・・・という意見も流れていました。

さらに、教育評論家まで・・・

ヤフーニュース

尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏が5日、自身のブログを更新。

小2男児が北海道七飯町の林道で行方不明となり、3日に保護された事件について、

ブログで「置き去りそのものが真実なのか」「疑いたくなってしまいます」などと

親の説明を疑う発言を繰り返していたことに、「完全に行き過ぎ、失礼でした。

これは率直にお詫びいたします!」と謝罪した。

尾木ママのブログは更新頻度が高く、社会問題などへの反応が速い一方で、

これまでにも「行き過ぎ」た発言が多く、謝罪や発言の訂正を行っている。

これは、とても残念なニュースです

尾木ママは、とても優しいまなざしで子供たちの味方というイメージで、好きなだけに・・・

「教育評論家」として有名な尾木ママの発言は、それを受け取る人々に、

専門家の意見として、大きな影響を与えます。

 

 

多くのお子さんを見てきて言えるのは、100人いたら100通りの事情があります。

親も,数少ない親としての経験のなかで、精一杯の教育やしつけをしています。想定

自分や兄弟や、友人などからの数少ない経験に当てはまらないお子さんに、

どう接していいか困っている親御さんが多いのです。

「こうすればいい」という一般論の教育が通用する子と、逆効果になる子がいるということ。

こういう情報は、教育者であっても知らないことが多いこと。

正解はないのかもしれないということ。

 

私も「こうではないか?」という仮説はいくつもあります。

報道される少ない、加工された情報のなかでも、その断片は伺えます。

しかし、尾木先生のような影響力のある方であればこそ、慎重に

いくつかの仮説を立てたうえで発言してほしいと思いました。

子どもも親も含めて、マスコミで報道されると、多くの憶測を生み、修復不能な傷を負います。

 

「虐待である」「養育放棄である」などという、だれでも思いつくような、

専門知識のいらない、決めつけの意見は、素人にまかせて、

専門家しか気づかないような、情報を伝えてほしかったな、と。

専門家として、様々な可能性や、仮説を持つって、多くの視点から発言してほしいと。

 

大和君の場合、あまりに普通の小学2年生のこと、スケールが違いすぎます。

たくましさが並はずれています。

お父さんに怒られ、山に置き去りにされたら、恐ろしくて、

その場にうずくまるのでは?

5時間も山の中を歩いて、建物にずっと隠れて、、、

7歳の子なら、怖くて、おなかがすいて、心細くて・・・・

発見された時も、憔悴した様子は無く、普通に対応したとの報道がありました。

大人でも、この状況で助けてもらったら、平常ではいられないでしょう。

大泣きして、助かったことに感情をあらわにするのでは??かなり勝気な感じがします。

まだまだ報道される情報が少なく、想像するしかありません。

 

いずれにせよ、現場で実際にお子さんや周りの方に、今回の事件や、

普段の大和君の事を聞かない限り、一部の情報をもとに、不用意なことは言えないのです。

ひとりひとり全く違うし、この子は特に、並はずれて、個性的でたくましい子だと思います。

 

個性的なお子さんを育てる親御さんが、アドバイスを受けることが出来る

専門機関・学校の先生の専門性がもっとあるといいと思います。

大和君とご家族が、いいサポートを受けられることを祈って・・・・・

コクリエ国語教室
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| 2016.06.06 18:56 | 社会問題と国語 |

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