【第5回】読解力はどう伸ばす?──家庭でできる小さな習慣

「読解力を伸ばすには、どうしたらいいですか?」

保護者の方からよくいただくご質問です。

読解力と聞くと、難しい問題集やテストの練習を思い浮かべる方も多いかもしれません。 でも実は、日常生活の中に“読解力を育てるチャンス”はたくさんあります。

今回は、ご家庭でもすぐに取り入れられる、読解力を育む小さな習慣をご紹介します。

◆読解力の土台は「言葉の理解」

読解力を育てる第一歩は、「語彙力」と「文の構造をつかむ力」です。

 ・「でも」「だから」などの接続語の意味がわかる
 ・主語と述語の関係がつかめる
 ・指示語(これ・それ・あれ)が何を指しているかがわかる

こういった基本的な力が、読解の理解度に直結します。

そのためには、まず「日常会話で使う言葉の質と量」を増やすことが大切です。

◆親子の会話に、ちょっとした「問いかけ」を

例えば、お子さんが学校の出来事を話してくれたとき、

「そうなんだ」だけで終わらせず、 「どうしてそう思ったの?」 「そのとき、他の子はどうしてた?」 「それって、前にもあった?」

と、少しだけ深掘りする問いかけをしてみてください。

このような質問を繰り返すことで、
 ・出来事を整理する力
 ・自分の考えを言葉にする力
が育っていきます。

◆絵本・読書も、読みっぱなしにしない

絵本や本を読んだあと、 「どこが面白かった?」 「この登場人物は、どう思ってたと思う?」 「もし自分だったら、どうする?」

といったやりとりを加えるだけで、 読んだ内容を“自分の中で整理して言葉にする”訓練になります。

読解力とは、ただ「読む」だけでなく、 「読んだあとに、どう考えるか」も含まれる力だからです。

◆子どもの発言に“つっこみ”をいれる

例えば、お子さんが 「今日の給食、おいしかった!」と言ったら、

「どこがおいしかったの?」 「昨日と比べてどうだった?」

といった形で、会話を深める工夫もおすすめです。

これは「子どもの言葉を疑う」のではなく、 「自分の感じたことを、さらに言葉にする練習」としてとても効果的です。

◆家庭は、いちばん安心できる“ことばの練習場”

読解力を育てるには、安心して言葉を発することができる環境が何より大切です。

間違えても大丈夫。 うまく言えなくても大丈夫。

そんなふうに、お子さんが言葉を「使ってみよう」と思える場面が、力になっていきます。

ご家庭での会話や読書の時間が、少しでも楽しい「読解力のトレーニング」になるように、 今日からちょっとした問いかけを取り入れてみてくださいね。

次回からは、コクリエ国語メソッドが生まれた背景と、具体的な指導方法についてご紹介していきます。

| 2025年10月28日 | 子どもの国語力を伸ばすために必要な視点, 教育改革と国語力の重要性 |