【第9回】「読む力」を育てるには、「書く力」も必要?

読解力と聞くと、「読むこと」だけに注目しがちですが、 実は「書くこと」が、読解力を育てる鍵になります。

「書く力」は、単なる作文の技術ではありません。 自分の考えを「整理し、形にする力」── つまり、「理解の深さ」を反映する行為なのです。

◆書くことで、自分の考えが“見える化”される

読んだ内容について、 「どう思った?」「どこが印象的だった?」 という問いに、言葉で答えるだけではなく、 実際に文章に書き出してみると、 自分がどこまで理解していたのかが、はっきり見えてきます。

 ・書こうとして手が止まるところが“わかっていない部分”
 ・書いてみて言葉にできたところが“理解できている部分”

つまり、書くことは「読めているかどうかの確認」でもあるのです。

◆「要約」は、最高の読解トレーニング

特に効果的なのが、「要約」の練習です。

 ・大事なところだけを抜き出す

 ・無駄な部分を削る

 ・自分の言葉でまとめる

この3つの力はすべて、読解にも直結するスキルです。

最初はうまくできなくても、 「どこが大事だと思った?」「どうしてそこを選んだの?」 といった対話を繰り返すことで、 少しずつ「読む目」が育っていきます。

◆書くことで、思考が深まり、言葉が育つ

「読むこと」だけでは、受け身になりがちです。

でも、「書くこと」を取り入れると、 自分の中にある考えや感じたことに向き合い、 言葉として形にすることで、思考が深まります。

そして、書いたものを誰かに読んでもらう経験は、 「伝える」意識を育て、表現力も伸ばします。

書く力を育てることは、 「読む力」と「考える力」を一緒に高める、 とても効果的なアプローチなのです。

次回は、国語が「できるようになる」順番とは?──コクリエメソッドの基本ステップをご紹介します。

| 2025年11月02日 | 子どもの国語力を伸ばすために必要な視点 |