【第8回】読解が苦手な子には、どんな「問いかけ」が必要?

読解が苦手な子どもたちには、 「考えるための問いかけ」がとても重要です。

でも、「どこがわからないの?」「ちゃんと読んだの?」 といった質問は、逆効果になることも。

今回は、子どもたちの理解を助ける「問いかけの工夫」についてご紹介します。

◆まずは、「問いのハードルを下げる」ことから

読解に苦手意識のある子に、いきなり 「この筆者の主張は何?」 「どうしてこの答えになるの?」 と聞いても、答えられないのは当然です。

まずは、もっと手前の問いから始めましょう。

たとえば、
 ・「この文章は、どんな話?」(全体のイメージ)
 ・「主人公は、今どんな気持ち?」(感情に寄り添う) 
  ・「どこで話が変わったと思う?」(構造の変化)

こうした“考えるきっかけ”を与える問いかけが、 読解力の第一歩になります。

◆「問い」の質が変わると、答えも変わる

子どもたちは、自分が聞かれたことで思考の方向が決まります。

「なんでこんな間違いしたの?」 という問いかけでは、 「怒られている」「責められている」と感じ、 思考を止めてしまう子も多いのです。

それよりも、 「どこで迷った?」 「他にどんな答えも考えた?」 といった、対話的な問いのほうが、 「自分で考える」意欲を引き出します。

◆問いかけは、「理解の地図」を広げてくれる

読解力は、「考える練習」の積み重ねです。

子どもが一人で考えきれないとき、 適切な問いかけをすることで、 その子の頭の中に「考える地図」が描かれていきます。

「こういうときは、こう読めばいいのか」 「こういう問いには、こう答えればいいのか」

そんな小さな気づきが、読解力の芽になります。

次回は、国語力を伸ばすには「書くこと」がなぜ重要なのか?をお話しします。

| 2025年11月01日 | 子どもの国語力を伸ばすために必要な視点 |