国語の力が大人になって役立つってどういうこと?

国語が社会で必要?

英語や他の教科と違い、国語はテストさえクリアすればいい、受験科目になければ特に勉強しなくていいのでは?と考える方もいらっしゃるかもしれませんね。

国語は、大人になった時にこそ必要な科目だと考えます。

どんな仕事でもすべての仕事はコミニュケーションでできていると考えます。

営業であればコミニケーションが必要だけれど、職人や研究者など1人で黙々やる仕事などはコミニケーション関係ないんじゃないのと言う方もいらっしゃるかもしれないです。

いわゆる理系の仕事にはコミュニケーションは必要ないと。

本当にそうでしょうか?

どの仕事でもコミュニケーション力が必要な時代

以前IT系会社に勤めていた時に、システム開発をする部署に多くのコミュニケーションが得意でない人たちがいました。

システム開発だけをする技術者の時は、まだコミュニケーション能力が乏しくても何とかなります。

しかし、昇進して役職が上がったときには、他の部署やお客様等とのコミュニケーションが必須になってきます。

システムを作るときに、お客様の要望、本当にやりたいことなどを聞き取りする能力、それを聞き出すコミニケーション能力、人の立場や要望を想像する能力はとても重要でした。

ただ、早く、正確にシステムを作るだけでは、一人前にはなれないのです。

また、システム開発も1人乗ってするのではなく仲間と協力し合い分業して行いますそこにもコミニケーション能力が必要です。

研究なども同様かと考えます。

つまり、言葉の理解と相手に伝わる言葉の発信、インプットとアウトプットの部分で言葉を正確に使う事が、とても重要になってきます。

昔は職人は先輩の背中を見て学ぶなど、コミニケーションがなくても成り立つ職種はありました。

しかし今はそういうわけにはいきません。

どれだけ部下に伝わる言葉で話すことができるのか、コミニケーション能力、言葉を使った情報の処理能力が重要な時代になってきたといえます。

ですから理系研究者タイプや職人タイプには、受験にも関係ないし、国語の勉強がは必要ないと言うのは過去の話です。

最も理系と考えられる医者にしてもそうです。

昔は偉そうにして、話をしないお医者さんが多かったですが、今はそうはいきません。

コミュニケーション能力を重視し、医学部の入試は面接が多く設定されています。

医者になっても、親切で相手の痛みのわかる人が良いお医者さんだとされます。

国語で学ぶ2つのこと

国語で学ぶ事は、皆さんがあまり気づいていない部分で大きく2つあると思います。

一つは、人の立場、視点に立つという事です。

別の記事にも書きましたが、国語が苦手な人は、主観でしかものを考えられず、客観で捉えることができません。

人の立場視点に立つと言うのは、客観で見る事ができれば、可能です。

よくマーケティングで自分の売りたいものではなくお客様の欲しいものを得るのだと言われますがまさにそれが客観です。

2つ目は視点を増やすことです。

国語の論説文は、普通とは違ったものの見方をするしているものがほとんどです。

人と同じ視点常識では、文章(本)を書く意味がないからです。

そういう文章を読み意味を理解することで自分の視点も増やすことができます。

国語は人の立場になるを学ぶ教科

大人になって仕事をすれば、人の立場になると言うことが仕事にとても必要だということがわかります。

国語は、人の立場になることを学ぶ教科です。

ただ国語のテストの点を取るためだけに学ぶものではありません。

また、受験教科に国語がないから学ばなくていいと言うものでもありません。

人の立場や視点を持てるから、相手に伝わる話ができ、相手と言葉のキャッチボールができるのです。

大人になったときに必要な、コミニケーション能力、たくさんの視点を持つ、それを国語を通して学ぶのです。

つまり、国語は人の立場になって考え、受け取ることを学ぶ教科です。

それを教えることのできる国語講師は、単にテストの点を挙げる仕事ではありません。

生徒の未来を作る仕事です

7月13日にオンライン養成講座説明会をおこないます。

| 2021年06月15日 | 未分類 |