「龍村」2~技術の源はは全て織り機から

2015.12.02 Wed

頭が良くなる国語塾  コクリエ国語教室 名古屋駅前校 主宰の 黒川葉子です。

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龍村の工房では、興味深い話をたくさんお聞きしました。
織物は数学だ!とか。
特に、高機(たかはた)は、今日の製造業やコンピュータなどの基礎技術が全て含まれているということ、
織り機は、元々、このように木を組んだものでした。それが時代とともに、自動織機になりました。
トヨタ自動車の元の豊田佐吉氏が豊田自動織機を興したのは有名な話ですよね。
他にも、高機の一番上にある機械を「ジャガード」というのだそうです。ジャガード織のジャガードですね。元々は、織り機の上に人が乗っかって、織る模様によって、糸を交換していたのだそうですが、フランスでジャガードが発明され、紙の板に穴を開けたものに従って糸が変わる仕組み、ジャガードぎできたのだそうです。
先ほどの写真の一番左あたりに、穴のあいた紙が繋がったものがあります。これが模様の指示です。
これが、何に発展したかわかりますか?
コンピュータです。
コンピュータは、もともと、穿孔テープという穴のあいたテープにプログラムを書いていました。
昔コンピュータ会社にいた私は、社長、副社長から、穿孔テープ時代のプログラミングの武勇伝をよく聞かせていただいたものです。
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また、写真の布の上にある木製の器具で、縦糸に横糸をくぐらせる、この仕組みを見て、ある会社が画期的な発明をしたのだそうです。
何がかわかりますか?
毎日我々が電車に乗るときお世話になっている、「自動改札機」です。京都のオムロンの開発です。
木製の高機は、どこにどのような木を使うかも、吟味されているのだそう。
先ほどの
横糸を通す器具は、硬くで木目が真っ直ぐな、宮崎県産のカシノキでした出来ないのですが、今は入手困難なのだとか。
長年の知恵が、こうして残されていることは、すばらしいですね。
技術は脈々と受け継がれ、時代とともに発展していくのですね。

| 2015.12.02 14:43 | 良かった出会い・セミナー |

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