考えて書くチャンスを作ろう

2016.09.29 Thu

9月28日付け中日新聞尾張版から

津島高校で、「稲葉真弓賞」 表彰式

 

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わたしの住む、愛知県愛西市出身の小説家、稲葉真弓さんは、地元津島高校出身です。

 

彼女にちなんで、津島高校の同窓会が、高校生の論文大会を開いているそうだ。

海部津島エリアの高校9校から論文を集め、受賞者を決める

 

私も受験の小論文指導をするが、今の中学校、高校では、ほとんど文章を書くことについての指導がなされていない。

 

教育改革の柱となる、2020年の大学入試制度改革の目玉は「考える力」だが、考えるというのは、文章で表す力があって、養われるし、人に伝わる。

であれば、今一番力をいれなくてはならないのは文章を書く能力をつけること。具体的な方法で言えば、小論文や意見文を、書くことができるような授業が必要だ。

大学入試改革対象より上の年代でも、就職や様々な過程で、「考える力」を試される機会が頻発する。

新しい能力の測り方だと考えて、積極的に身につけてほしい。

それを考えるとこの取り組みは素晴らしい!

海部津島エリアの9の高校から580人の論文が提出されたそうだ。

 

書く機会があるから、考え、書く経験をする

指導される先生も大変だろうが、きっと素晴らしい成果となり、生徒たちに還元されるであろう。

 

 

| 2016.09.29 17:56 | 2020年度新大学入試, 社会問題と国語, 考える力をつけるには? |

究極の力「グリット」やり抜く力

2016.09.28 Wed

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子供達は「頭悪いから」「僕には無理」と、勉強が出来ないのは、才能のなさのせいだと思っている

一時的には、、、頭のいいヤツ、、理解力に優れ、話を聞くとパッと出来ちゃう子は、成績が良くなる

しかし、長い目で見た時には、そうとも言い難い。

「才能より努力できる能力が必要」

私は生徒たちにそう言ってきた。努力なんて誰にでもできると思ったら、大間違い‼︎

ゴールに向かい粘り強くやり続けるが出来る人は、そんなに多くない。

この本は、アメリカの心理学者アンジェラ  ダックワースさんが提唱する、どんな事でも成功するためには「やり抜く力」が、才能よりも大事な要素だという研究をあらわした書籍である。

やり抜く力をチェックするテストで好成績をおさめたものと、それ以外で様々な分野において、とのような違いが出るかを実証している。

 

やり抜く力とは、情熱と粘り強さ

そして、やり抜く力を伸ばすことができるということを、伝えてくれている

伸ばし方は2種類

ひとつは、自分自身で目標を深く明確にし自分にとっての価値を高めし、それをクリアする習慣をつけること。

もう一つは、周りの人、親や指導者、コーチ、上司などに、外側からサポートしてもらい伸ばす方法だ。

 

また、やり抜く力と、自分で感じる幸福感の間には、相関関係があるという。

 

本には、他にも重要なことがたくさん書いてあるが

出来れば、皆さんに読んでほしい。特に中学生の保護者の方には、

読んで子供たちに伝えてやって欲しい。あなたの実経験とともに

 

丁度昨日も、生徒が難しい数学の問題を解いているところに立ち会った。

彼女はとても優秀な中学生だが、自力で解いてわからず、解説を読んで理解し、それを踏まえて自分でとき始めた。制限時間はとっくに終わり、全員帰ってしまっても気にすることなく、問題が解けて、自分で納得してやっと、帰った。

多くの生徒のゴールは、問題集を埋めて、丸つけして終わり

ソレが勉強だと勘違い

丸つけしてからが勉強だからね!

その時点で出来ないことを認識し、出来るようにする

 

 

私は、学校の勉強や、スポーツなどは、この「やり抜く力」を伸ばすための課題であり、耶律抜く力がつくのであれば、課題は何でもいいと思う。

 

 

| 2016.09.28 13:47 | おすすめの本, コクリエで学ぶこと, コクリエ国語教室について, 中学受験, 大学受験 |

中学生のためのグローバル人材教育

2016.09.26 Mon

9月18日に行われた、グローバル人材を育てるプログラムを見学させていただきました。

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大学卒業までアメリカでずっと暮らしていた日本人男性が、主催する会社のプログラムを

GIVERSメンバーである、海外生活の鈴木さんが主催し、岐阜市の協賛を得て、開催されました。

岐阜、愛知から、約20名の中学生男女が参加しました

始まりのあいさつ中の鈴木社長

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スタートの様子何が始まるか、ドキドキです

緊張気味の参加者たち・・・・・・

 

今、教育が大きく変わろうとしています

どう変わるかというと、「グローバル人材を育成する」ため

少子高齢化でこれからの日本は、今までよりいっそう海外を舞台に

ビジネスをしなくてはならなくなります

大企業や公務員として、人の言うことを聞いていれば一生安泰という人生は

考えにくくなります

大企業でさえ、どんどん本業のビジネスを変えて生き残っています

「人の言うことを聞く良い子」は社会で役に立たなくなってしまいます

 

大学入試も、「思考力・判断力・表現力」をテストするというふうに変わってきています

プレゼン能力、自分で考えて、人と協働する事を求めています。

どうやら、海外の大学で学んだ人が身につけてきたであろう、能力を日本でも身につけろ、という事のよう

 

要は、「アメリカをはじめとした海外のの教育をまねろ」なのです

グローバルスタンダードに習えというところでしょうか。

そのアメリカから輸入した、中学生向けの教育プログラム

面白そうです

いきなり英語で始まり、ドキドキ、ワクワク、、、

あれ?ついていけるかな?なんて思っていたら、意外に(失礼)

生徒のみんな、英語で自己紹介など、、、

やるじゃん!

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(スマホだと、なぜかこの写真が横向きになってしまう、、)

ワークショップでは、今までの日本の教育に慣れすぎたみんなに

「正解はないよ、思ったことを発言して」

「なんでもOKだよ!!」

と声をかけていきます

午前中は、初めて会ったみんなとコミュニケーションをとったり、

基本的なこの会での姿勢を伝えたり・・・・・

程よく20代を中心としたおとな(日本人・外国人)がスタッフとしていて、

一緒にゲームを楽しんでいます

 

午後から本題

「問題解決」をグループで話し合う、魅力的に発表する

 

一日を通しての、私の感想は

「とにかくみんな楽しそう」

全く知らない同士でも、あっという間に仲良くなって、グループ活動を楽しんでいました

 

今度は名古屋でも開催を予定しています

ご興味ある方はお楽しみにね!!

対象は、基本的に中学生です

| 2016.09.26 16:49 | 良かった出会い・セミナー |

今話題の岐阜の美しすぎる図書館

2016.09.20 Tue

岐阜は、名古屋から近いものの、あまり足を運ぶ場所ではない。

繊維業が盛んだったというイメージそれも少し前の時代。

 

ところが最近岐阜がブームのようだ

岐阜県というくくりだと、映画の舞台として大評判

今大ブームの「君の名は」は岐阜県飛騨市

{ルドルフとイッパイアッテナ」では主人公のネコは岐阜から東京に言ったという設定

「こえの形」というアニメ映画も岐阜が舞台で話題らしい・・・・

 

そんな、急きょ話題を独り占めの岐阜ですが・・・・

今回行ったのは「美しすぎる図書館」

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メディアコスモスという建物で、2階が図書館になっていますが、

「グローブ」と呼ばれる傘のようなものが多数並んでいます(11あるそう)

なんか、守られているような不思議な安心感です

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天井は木(ヒノキ)で出来た、不思議な波状のもので出来ています

ドアやテーブルなども、基本木でできていて、なにしろ木のいい香りが漂っています。

たってちょうど1年。

休みの日であったこともあり、多くの市民の方が思い思いに楽しんでいらっしゃいました

 

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一階は図書館ではありませんが、「ワイワイゾーン」と名付けられた、

机といすや、畳のコーナーがあり、皆さんが勉強やお話を楽しんでいます

また、外国人がこども達に英語を教えているにぎやかなコーナーもあり。

勉強会などが催される小部屋もあります。

 

そして、2階の図書館コーナーにも、これらの声が伝わってきています

図書館というと、しーんとしていなくてはいけなくて、靴音にも気を使う感じがありますが、

ここは程よいザワザワ感が心地よいのです。

建物や天井が気で出来ているので、多少音を吸収もしてくれるのかな?

「居心地の良い」「五感で楽しめる」を実感しました

 

最近の高校生は、程よくザワザワしたスタバで勉強というパターンが多いのですが

岐阜の高校生は、幸せですね

また、効率を上げるために、よく場所を変えて勉強をするという声を聴きますが、

ここは広くて、いろんなコーナーがあるのでこの中で移動するだけで済みそう。

美しすぎる岐阜県立図書館でした

| 2016.09.20 17:20 | 良かった出会い・セミナー |

いい教育とはなんだろう?

2016.09.19 Mon

世の中は3連休ですが、私は特に関係なく、教育関係のイベントにたくさん参加しています

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金曜日夜、ナゴヤドーム近くの名城大学で「いい教育とは何か?」

を話し合うイベントが行われました

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瀬戸で塾をしている一尾さんと、キャリアカウンセラーの柴田さんが呼びかけて、

大人も子供も合わせて30人近く集まりました。

「いい教育とは?」

一般論として、現代においてこれを語るのは難しいと思います。

なぜなら、昔と違い、生き方も価値観も多様性に満ちているから。

ある程度どんな生き方をしても、生きていけるくらいに、日本は豊かだから。

「食うに必死」な時代は「なんであれ食っていける力をつける事」だった

手に職をつけることがいい教育

 

教育の目的は、「自立して生きられる人間の育成」

ここに関しては、意義はないだろう。

 

「自立とは?」

「生きるのに必要な技能、要素は?」

「教育とは学校のみの学びを指すのか?」

など、幾つかの定義が必要だ。

子供の頃は、少しでも少ない項目で簡単なものだけを学べばいいと考えがちだが、

大人になり、色々な経験をすると、もっと学べばよかったと思うことばかり。

 

幾つかのグループに分かれ、いろいろな話し合いをした。

自分たちの受けた教育で、良かったものを聞くと、大体「先生」がその話の中心になる。

よくも悪くも印象的な先生の話だ。

よく考えると、教育と、それを伝える先生は本来別物なのに、先生の影響が強すぎる。

人にはタイプや好き嫌い、合う合わないがある。

あう先生に出会えばラッキーだが、そうではない場合、

教育コンテンツそのものだけを受け取れる仕組みがあってもいい。

また、こんなに便利な時代になったので、何らかの事情で学校に行けない場合、

動画などで標準プログラムを提供し、テストだけ受けて通知表をつける方式があってもいいと思う。

こんなにインフラがそろっているのだから、あとは、実行のみで解決するだろう。

(ところが公的な機関ではパソコンの買えない家庭はどうするかとか、ネガティブな部分を拡大し始める。

そのあたりは、貸出、図書館利用など、例外的に何か方策を考ええばいいだろう)

 

もちろん、理想的には学校に行って、尊敬できる恩師ができるのが理想だが、

現状をみると、こんな救済措置も必要なのでは?

 

よく生きるために、ある程度の知識と教養は必要だと思う

日本はせっかく高い教育水準を誇っているので、斬新な教育のシステムで実験して見てはどうだろう?

 

いい教育とは?についての、私の結論

本来持つその子の良さを伸ばし(保持し)、知識や、

人と関わることなどを学び、成長を促すこと。

あくまで、その子の持つ良さを壊さないことが、大前提だと思う

だから、「やり方」は無数にあるし、教科の能力より、

子どもの良さを見極める力・温かいまなざしこそが、教師が持つべき能力だと思う

| 2016.09.19 16:05 | 良かった出会い・セミナー |

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